2015年5月7日木曜日

じゃくそん展に行ってきた vol.2

Untitled
F4 NIKKOR200mm/4 FP4 PLUS
2015年4月11日 八王子にて


伊藤若冲の作品は『象と鯨図屏風』以外にも素晴らしい作品が展示されておりました
今宵『象と鯨図屏風』以外の作品の話にしばしお付き合いください

若冲といえばやはり桝目描きも有名ですよね
『白象群獣図』
これもまた素晴らしい
桝目で構成される図
近くでみるのと離れてみるのとまた違った印象があり
1枚の同じ絵だがまったく別物のような雰囲気がある

大学時代は点画に似た技法で絵を描いていたので
ものすごく興味があります
ただしこちらの絵
じつはただ桝目で描いたモザイク画ではないのです
その桝目桝目のひとつひとつにいろいろな表情があり
モザイク画にはない独特な奥行きがあるのです

枠のなかに枠があり
とあるものには点があり
ぜんぶ同じ色に塗られているわけではなく
その構成されている面を近くでみるのもまた面白し

離れてはその桝目が隣り合った枡とが互いに自然な雰囲気を醸し出し
離れてみるのもまた面白し


前回千葉市美術館でみた菊図も素晴らしかったけれど
あの菊は墨のにじみで花弁が描かれており
筆のスピードでにじみをコントロールするそうです
そんな筆つかいができるからこそ
『鶴瓶に鶏図』に描かれている鶏の尾は
あそこまで勢いよくかつ堂々と
躍動感にあふれた表情で描けるのではないかと思うのです

それにしても水墨画の素晴らしさ
モノトーン故ものの本質に迫ることができ
かつ濃淡で一筆一筆の運びで緊張感を持って描かれる世界観
どこかフィルムでモノクロ写真を撮りつづけているのと同じように思えてならないのです

考えたくないですが…
もしもこの世からモノクロフィルムが無くなったら
もしくは買えなくなるぐらい高価になったら
水墨画の世界に転向しようかとおもう今日この頃です





追伸
そういえば『乗興舟』はちいさくみることができたのですが
なにより版木をみることができたのも素晴らしかった
濡れ縁に使用していたので痛みがあったんですが…(涙)


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